相続税の申告

相続税の対象になる財産は非常に多いため、たくさんの遺産を相続すると税金の申告が必要になることも多いです。
実際に税金がかかる見込みとなったときに誰が申告をやるのか、相続税が複数人いることも多いですからハッキリしないこともあるでしょう。

相続税の申告をするのは遺産を相続した方全員となります。
納税も全員がやります。
複数人いる相続人のうち、誰か1人だけが申告や納税をやるわけではないのです。

自分の場合で申告や納税が必要かどうかは、まずその相続で相続税がかかったのかによります。
相続税は相続人単位で個別に課税の判断がされるわけではなく、その相続全体で課税の判断が行われます。
そのため遺産相続が起きたときは故人の遺産を調査し、その遺産の総額を使って相続税の計算をするのです。

これで非課税となったら相続人全員、誰も申告や納税は必要ありません。
もし税金がかかるとわかったら、その相続で実際に遺産を受け取っている方は全員いくらかの課税があるため、申告と納税が必要になります。

自分が実際にどれくらいの税金を負担するかは相続した遺産の金額によります。
たとえば遺産が1億円あり、自分が実際に受け取った遺産の金額が2000万円だったとき、遺産の割合でいえば20%を受け取ったことになりますよね。
相続税も同じ割合で負担するため、その相続で発生している相続税のうち20%を自分が支払う形になります。

このように相続税は遺産を受け取った全相続人で分担して納税するため、たとえ莫大な税金が発生していたとしても、複数の相続人がいる限りは自分1人がその税金のすべてを支払うといった対応は必要ありません。
ただ、遺産を受けとっている以上は申告と納税が必要になることは忘れないように注意してください。

では仮に遺産を受け取らなかったとしたら、仮に相続税がかかっていても申告や納税は必要ないのでしょうか?
これは実はその通りです。
相続は放棄もできます。
これを選ぶと相続人としての権利を放棄したことになるため遺産も相続できません。

そして遺産を受け取っていない以上は申告や納税の義務もなくなります。
他の相続人が全員相続していても自分だけ放棄を選ぶといった対応はOKですから、もしそのように放棄していればそれ以上の税金の対応は必要ありません。

ただし相続放棄したいなら専用の手続きが必要です。
それをせずに個人的に放棄するといったことはできません。
一定期間内に放棄の手続きを取らないと相続したものと見なされ、相続税があるならその申告や納税の必要性も出てきます。
もし自分が相続したときは必ず相続税の申告をしてください。